バーコード(2次元シンボル)のカスタマイズ活用の可能性を考える。
2012.01.27
1次元バーコード
左図の様に横に情報が展開されているのが1次元バーコードの基本的なパターンです。
商品のパッケージなどについている、縞模様のバーコードが、全世界に普及しています。
日本国内でも、商品パッケージに印刷されているのを毎日のように目にします。
上の縞模様画像は、弊社の電話番号 0488611611 をバーコード化したものです。
マトリックス型の2次元シンボル化
左の四角い画像は、同様に弊社の電話番号 0488611611 をQRコード化したものです。
どうでしょうか?
たてよこに情報を展開できる2次元シンボルは横長にならず多くの情報がコンパクトに収められるのが特徴です。
QRコードのカスタマイズの一例として、今回左図の QRコード をスマートフォンで読み取ってどんな展開になるか試してみました。
今後のQRコードのカスタマイズ使用のヒントになればと思います。
記事最後に、代表的なマトリックス型2次元シンボルの「QRコード」「データマトリックス」についてまとめておきました。一読していただければと思います。
QRコード化された電話番号をスマートフォンで読み取ってみたら
まず、電話番号を QRコード化してみました。
こんな画像が開きました。
画面左下の「インターネット検索」をタップ。
すると、電話番号から住所検索サイトがいくつか表示されました。
その一つにアクセスしてみると。
弊社、中央エンジニアリングの場所にピンが立った地図が表示されました。
電話番号を QRコード化しただけで会社の場所の地図が展開できました。
今回のサンプルは、情報をQRコード化する事で他の情報と結び付けることができ、
それをスマートフォンで検索することができた一例です。
今後、マトリックス型の2次元シンボルが情報伝達にどう活用できるのか、探っていきたいと思います。
QRコード と データマトリックスの説明
QRコード(クイックレスポンスコード)
開発...1994年デンソーが開発した2次元シンボル。
規格...国内ではJIS X0510、国際的にはISO/IEC 18004 に規格制定されている
特徴...大容量省スペース化
数字で最大 7,089文字データ表現が可能
漢字で最大 1,817文字データ表現が可能
普及...日本国内 東南アジア諸国
主な使用業界...日本自動車工業会、日本自動車部品工業会、一般製造業
データマトリックス(日本では、データコードと呼ばれている)
開発...1989年アメリカ アイディマトリックス社が発表した2次元シンボル。
規格...国際的にはISO/IEC 16022 に規格制定されている
特徴...高密度(同じデータ量ならQRコードより省スペース)
英語、カナ、漢字、グラフィックをサポート
360度全方向読取可能
英数文字で最大 2,335字、数字で最大 3,116桁の最大情報量
普及...アメリカ
主な使用業界...米国半導体工業会、米国電子工業会、米国規格協会
*現在、ISO規格制定されている2次元シンボルは、上記「QRコード」「データマトリックス」の他「マキシコード」「PDF417」です。